現在当サイト「唐澤貴洋Wiki」へのアクセスの結果生じる経済的効果の規模について実証実験を行っております。閲覧者の方々にはご協力をお願い申し上げます。

krsw-wiki.orgドメインではログイン、編集ができません。編集内容を手元に控えてからsonshi.xyzドメインよりお試しください。

「恒心文庫:唐澤貴洋飼育日記」の版間の差分

提供: 唐澤貴洋Wiki
Jump to navigation Jump to search
(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 八月一日 きょうパパがしごとのかえりに唐澤貴洋をかってきた これから唐澤貴洋と一しょにくらすこ…」)
 
(相違点なし)

2020年1月13日 (月) 14:55時点における最新版

本文[編集]

八月一日
きょうパパがしごとのかえりに唐澤貴洋をかってきた
これから唐澤貴洋と一しょにくらすことになるようだ
よろしく!唐澤貴洋!!

八月二日
この唐澤貴洋はオスで今年で三十四才になるらしい
まるまると太っていてとてもけんこうそうだ
もりもりとアイスを食べている

八月三日
きょうは唐澤貴洋をはじめてのさん歩につれていこうとした
いえの回りを回っただけでそのばにすわりこみうごかなくなってしまった
唐澤貴洋をひきずるのはとても大へんだった

八月四日
唐澤貴洋にげいをしこもうと思い、まずはお手をれんしゅうした
おぼえがわるいのか唐澤貴洋はお手をマスターできなかった
こん気よくつづけなくちゃダメだよ、とパパが言っていた

八月五日
今日はすごいものを見てしまった
唐澤貴洋が自分のうんちを食べてしまっていたのだ!
あわててママに知らせにいくと「唐澤貴洋はそういう生き物なのよ」とおしえてくれた
でもママはそれいらい夕食のとき唐澤貴洋をいまに入れなくなった

八月六日
二ど目のさん歩にちょうせん
今どもまた唐澤貴洋はすぐにすわりこんでしまったが
ぐうぜんとおりかかった同じクラスのミカちゃんを見るなりそちらのほうへ走っていってしまった
ミカちゃんはいやそうなかおをしつつも唐澤貴洋をなでてやった
唐澤貴洋はとても嬉しそうだった

八月七日
唐澤貴洋にお手をおぼえさせようとしているものの、なかなかうまくいかない
ぐうぜん一どだけうまくいったかと思いきや唐澤貴洋はぼくの手のひらの100円玉にはんのうしただけだった
唐澤貴洋はいつまでもいつまでも100円玉をなめたりかじったりしていた

八月八日
今日は雨が降っていた
ぼくはママに唐澤貴洋をいえのなかにあげてもらえるようたのみこんだ
ママはげんかんに古しんぶんをしきつめて唐澤貴洋をいれてやった
唐澤貴洋はじぶんの体をていねいに毛づくろいしていた

八月九日
今さはみょうなことがおこった
おねえちゃんのまりちゃんがお気に入りのくつがないとさわぎたててさんざんだった
それはおねえちゃんの気に入っていた赤くて丸くてかわいいくつで
どうしてなくなったのかみんなふしぎがった

八月十日
パパがようやく唐澤貴洋のいえをかんせいさせた
唐澤貴洋はそれまでやねもかべもないにわでゴロゴロとねてくらしていたのだ
あたらしい小やをよろこぶかと思いきや唐澤貴洋のはんのうはあんまりよくなかった
ぼくはパパが舌打ちするのを聞いた

八月十一日
とうとうぼくは唐澤貴洋をさん歩につれていくことをあきらめた
ミカちゃんと会っていらいまともに歩いてくれないのだ
せっかくママがかってきてくれたリードは唐澤貴洋がひとりあそびにつかっている
ぼくは唐澤貴洋がじぶんで自ぶんのくびをしめつつじめんにおなかをこすりつける、そのり由がわからない

八月十二日
またじけんがおきた
おねえちゃんのお気に入りのワンピースが一ちゃくきえてしまったのだ
ぼくがうたがわれて、ものすごくおこられた、なぐり合いのけんかになった
けんかにまけたぼくははらいせにねている唐澤貴洋のケツを力任せにけりあげた
すこし、気ぶんがおちついた

八月十三日
きょうは近じょのたかしくんがぼくのいえにあそびに来た
たかしくんのうちはうちよりお金もちなので血とうしょつきの唐澤貴洋をかっているのだ
ぼくはぼくの唐澤貴洋とたかしくんの唐澤貴洋を一しょにあそばせようと言ったがことわられてしまった
なんでもたかしくんの唐澤貴洋は会けいしのしけんをひかえた大切な時きなのだとか
ぼくはすこしさみしくなった

八月十四日
明日から長とろに二はく三日の家ぞくりょこう
唐澤貴洋の世わはおとなりの吉田さんにたのむことにした
唐澤貴洋であそべないのはつまらないけれど、りょこうはもっとたのしみだ
わくわくしてねむれない

八月十四日
長とろで野せいの唐澤貴洋をはっ見した
ぼくの唐澤貴洋よりもせいかんなかおつきでとてもかっこう良かった
「まさにあれこそ素心若雪だな」とパパがつぶやき、「あれ連れて帰ってうちのと交換しましょうよ」とママが笑っていった
おねえちゃんはまゆげひとつ動かさなかった

八月十六日
きゅうきょりょ行を中しして明日朝一のれっ車でいえに帰ることになった
わけをたずねてもパパもママもおしえてくれない
おねえちゃんはガタガタふるえつつ「唐澤貴洋が……」とくりかえしていた
ぼくはたのしいりょ行が中だんされてしまうことに、はげしい怒りをおぼえていた

八月十七日
いえに帰ると、となりの吉田さんのうちがきえていた
どうやら夜おそくに火じがおこってかおくがゼンショーしてしまったらしい
吉田さんは近くの大学びょういんににゅういんしていて、ぼくたちかぞくはお見まいにいっ
吉田さんは元気そうにわらっていたけれど、そのひとみにはかすかなかげりがあった

八月十八日
唐澤貴洋はぶじだった
ぼくは久しぶりにぼくの唐澤貴洋を見てやっぱりこいつはなんてグズでノロマでグドンなサノバビッチだろうと思った
サノバビッチとかいうとママに怒られるけれど唐澤貴洋につかうときだけは見のがしてくれるのだった
ところで唐澤貴洋はいつから小やを気に入ってくれたんだろう
日がな一日中にこもって、あまり外に出てこない
まぁそのほうがいいんだけど

八月十九日
きょうけいさつのひとがうちに来た
てっきりとなりの吉田さんのうちがもえたことについてききにきたのかと思ったら、ちがった
なんでも町内ではさいきんフシンビ?フシンシャ?がたはつしているらしい
「フシンってなに?」とパパに尋ねてみても怒られただけだった
夜中、唐澤貴洋がうるさくてあまりねむれなかった

八月二十日
唐澤貴洋がきえた
「夜の内にどこかに逃げちゃったのよ」ママはあたかも自分がそのしゅんかんをもくげきしていたかのように
いちぶのうたがいもなくそうだん定していた
その日の夕食はすきやきだった
おいしかったけど、なんかいつもと味がちがうような

八月二十一日
唐澤貴洋がいなくなってから、小やからおねえちゃんのなくしたものがゴロゴロ出てきた
ふく、くつ、パンツや教か書、えんぴつやねりけしやおもちゃの人形までためこんであった
おねえちゃんのし物はみんなボロボロのドロドロに汚されていて
いったいなにをしたらこんな汚せるのかとぼくはふしぎになった
夕方、パパが小やごとそれらを石油で燃やしていた
風のない空に真っすぐのぼる黒いけむりが、天高くどこまでものびていた

八月二十二日
おねえちゃんがたおれた
吉田さんのお見まいに行っていたとき、びょうしつで急に「気分が悪い……」とうずくまり
そのまま自分もにゅういんしてしまったのだ
お医しゃさんはにこやかにほほえみながら「軽い心労ですね、大事をとってこちらで二三日様子を看ましょう」と言っていた
お医さんがぼくのかたを叩いた手がとても大きく分あつくて、とてもたのもしそうだった

八月二十三日
おねえちゃんのおみまいにいった
おねえちゃんのリクエストでおねえちゃんのすきなマンガの本を持っていった
唐澤貴洋がぐちゃぐちゃに汚してよめなくしてしまったやつだ、ぼくがおこづかいで買っていった
しかしおねえちゃんはマンガを見るなり「いらない!」といって窓のそとを見たまま、なにもしゃべらなかった
ぼくはおねえちゃんのよこ顔を見つめながら、おねえちゃんはいつのまにこんなに大人びてしまったんだろう、と思った

八月二十四日
びょういんのロビーでたまたまミカちゃんに会った
ミカちゃんも近ごろ体ちょうが思わしくなく、ここに入いんしているのだとか
実をいうとぼくはミカちゃんがひそかに好きだったけれど、久しぶりにあうミカちゃんはどこか違っていた
これがたかしくんがよく言う「女は一夏で剥ける」というやつなのだろうか
はつこいが音もなくくずれさったしゅん間だった

八月二十五日
今どはママがたおれ、おねえちゃんとおなじびょうしつに入いんすることになった
二人とも元気だから心ぱいはいらない、とパパは自分に言い聞かせるみたいにくりかえしていた
ぼくは、パパの作るまずいりょうりがきらいなので、代わりにばんごはんの心ぱいをすることにした

八月二十六日
おどろいた!
いつのまにパパはこんなにりょうりが上たつしていたのだろうか!?
ばんごはんのテーブルにはぼくの大すきなハンバーグにカレーライスが並び
まるでたん生日のようにごうせいな食たくにぼくはウキウキだった
「二人だけだけど、今日のご飯は最高だよパパ!」ぼくはパパを手ばなしでしょうさんした
パパはてれくさそうにわらいながら「そうナリか……」とはなを掻いていた

八月二十七日
今日は近所の森へ行きパパと一緒に昆虫採集に行きました
パパがとても大きなカブトムシを何匹も何匹も捕まえるのでさすがパパはすごいなぁとぼくは思いました
また、明日もパパと昆虫採集に行きたいな、とぼくは思いました

八月二十八日
今日はパパと二人で県外の海へ一緒に海水浴へと行きました
パパは僕を浮き輪に乗せて遠くおきのほうまで泳いで連れていってくれたので
やっぱりパパはすごいなさすがパパだなぁと僕は心から思いました
また、明日もパパと一緒にどこか遊びに行きたいな、と僕は思いました

八月二十九日
今日は花火大会に行きました
パパが僕を肩車してくれたので人混みの中でも大きな花火が綺麗に大きく見ることが出来ました
ぼくはやっぱりパパはすごいなさすがだなと心底パパを尊敬しています
明日は重大な発表があるとのことで、パパがとても楽しそうにしていた
僕も楽しみだ、一体なにかな?

八月三十日

リンク[編集]

恒心文庫
メインページ ・ この作品をウォッチする ・ 全作品一覧 ・ 本棚 ・ おまかせ表示